新古典派経済成長モデル
新古典派経済成長モデルにおける定常状態について、マクロ生産関数Y=F(K,L)を用いて説明せよ。ただし、Yは生産量、Kは資本ストック、Lは労働供給量をそれぞれ表すものとする。(平成22年)
(一問一答から)
[153] 新古典派モデル(ソロー=スワン・モデル)では、結論として最適成長は( (安定的に)実現する )ことを示している。
[154] このモデルでは、生産関数は( コブ=ダグラス型 )を想定しているため、↓
[155] ↓資本係数(ⅴ)は( 可変的 )である。
[156] この生産関数について、資本と労働は( 代替的 )である。
[157]新古典派モデル(ソロー=スワン・モデル)では、保証成長率を、貯蓄率(s)と1人当たり生産量(y)と資本装備率(k)を用いて、「( Gw=s・y/k )」とあらわす。
[158] 1人当たり生産量(y)は、国民所得(Y)と労働人口(L)を用いてあらわすと、「( y = Y/L )」となる。
[159] 資本装備率(k)は、資本(K)と労働人口(L)を用いてあらわすと、「( k = K/L )」となる。
[160] 労働市場で完全雇用が達成されている自然成長率(Gn)は、( 労働人口増加率 )と等しい。
[161] よって、最適成長条件(Gw=Gn)は、「( sy/k =労働人口増加率 )」となる。
↓文章化
新古典派経済成長モデルについて
- 新古典派モデル(ソロー=スワン・モデル)では、結論として最適成長は( 安定的に実現する )ことを示している。
- このモデルでは、生産関数は( コブ=ダグラス型 )を想定しているため、資本係数(ⅴ)は( 可変的 )である。この生産関数について、資本と労働は( 代替的 )である。
- 新古典派モデル(ソロー=スワン・モデル)では、保証成長率を、貯蓄率(s)と1人当たり生産量(y)と資本装備率(k)を用いて、「( Gw=s・y/k )」とあらわす。
- 1人当たり生産量(y)は、国民所得(Y)と労働人口(L)を用いてあらわすと、「( y = Y/L )」となる。
- 資本装備率(k)は、資本(K)と労働人口(L)を用いてあらわすと、「( k = K/L )」となる。
- 労働市場で完全雇用が達成されている自然成長率(Gn)は、( 労働人口増加率 )と等しい。
- よって、最適成長条件(Gw=Gn)は、「( sy/k =労働人口増加率 )」となる。
(書き足す内容)
- 「定常状態」について説明が必要。
- 現実の経済成長率(G)が保証成長率(Gw)から乖離しても、「資本装備率」(k)が適切に調整され、「最適成長」が達成されることを示す。
- なるべくグラフを示したほうがよい。
資本装備率の調整プロセスについては、有料版には掲載されています。
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