流動性のわな

流動性のわな

金融政策の効果について、流動性のわなに言及しながら、IS曲線とLM曲線を示した図を用いて説明せよ。(平成26年)

(一問一答から)

IS-LM分析
[049] IS曲線は、( 財市場 )を均衡させる↓
[050] ↓( 国民所得と利子率 )の組合せを示す。
[051] LM曲線は、( 貨幣市場 )を均衡させる↓
[052] ↓( 国民所得と利子率 )の組合せを示す。

[053] (IS-LM曲線の導出) ( 物価は一定 )と仮定する。
[054] (IS-LM曲線の導出) ( 海外部門 )は無いと仮定する。

[055] 一般的にIS曲線の形状は( 右下がり )である。
[056] (IS曲線の導出) 投資は( 利子率の減少関数 )と仮定する。
[057] 利子率が低下すると、( 投資が増加 )し↓
[058] ↓( 総需要が増加 )するため、↓
[059] ↓( 均衡国民所得 )水準が増加する。

[060] 一般的にLM曲線の形状は( 右上がり )である。
[061] (LM曲線の導出) 貨幣の取引需要と予備的需要は( 国民所得の増加関数 )と仮定する。
[062] 貨幣の投機的需要は( 利子率の減少関数 )と仮定する。
[063] 国民所得が増加すると、( 貨幣の取引需要や予備的需要が増加 )し↓
[064] ↓貨幣市場は( 超過需要 )になる。↓
[065] ↓このとき、債券市場は( 超過供給 )になるため、↓
[066] ↓( 債券価格は下落 )する。
[067] ↓債券価格は( 利子率の減少関数 )であると仮定すると、↓
[068] ↓( 利子率は上昇 )する。↓

[069] IS曲線とLM曲線の交点では、( 財市場と貨幣市場 )の同時均衡が達成する↓
[070] ↓( 国民所得と利子率 )の組合せが示されている。

「流動性のわな」
[079] (流動性のわな) 流動性のわなとは、利子率が( きわめて低い )水準に達し、↓
[080] ↓貨幣の投機的需要が利子率に対して( 無限大 )となる状態である。
[081] 流動性のわなが発生しているとき、( LM曲線は水平 )の形になる。
[082] 流動性のわなが発生しているとき、財政政策は( 有効 )である。
[083] 流動性のわなが発生しているとき、金融政策は( 無効 )である。

↓文章化

  • IS曲線は、( 財市場 )を均衡させる( 国民所得と利子率 )の組合せを示す。
  • LM曲線は、( 貨幣市場 )を均衡させる( 国民所得と利子率 )の組合せを示す。
  • ( 物価は一定 )、( 海外部門 )は無いと仮定する。
  • 一般的にIS曲線の形状は( 右下がり )である。
  • (IS曲線の導出) 投資は( 利子率の減少関数 )と仮定する。利子率が低下すると、( 投資が増加 )し( 総需要が増加 )するため、( 均衡国民所得 )水準が増加する。
  • 一般的にLM曲線の形状は( 右上がり )である。
  • (LM曲線の導出) 貨幣の取引需要と予備的需要は( 国民所得の増加関数 )と仮定する。貨幣の投機的需要は( 利子率の減少関数 )と仮定する。国民所得が増加すると、( 貨幣の取引需要や予備的需要が増加 )し、貨幣市場は( 超過需要 )になる。このとき、債券市場は( 超過供給 )になるため、( 債券価格は下落 )する。債券価格は( 利子率の減少関数 )であると仮定すると、( 利子率は上昇 )する。↓
  • IS曲線とLM曲線の交点では、( 財市場と貨幣市場 )の同時均衡が達成する( 国民所得と利子率 )の組合せが示されている。
  • 流動性のわなとは、利子率が( きわめて低い )水準に達し、貨幣の投機的需要が利子率に対して( 無限大 )となる状態である。流動性のわなが発生しているとき、( LM曲線は水平 )の形になる。流動性のわなが発生しているとき、財政政策は( 有効 )であるが、金融政策は( 無効 )である。

(書き足す内容)

  • グラフを描き、横軸に国民所得(Y)、縦軸に利子率(rなど)を示す。
  • 一般的な形である、右下がりのIS曲線と、右上がりのLM曲線を描く。
  • IS曲線とLM曲線の交点で、均衡国民所得と均衡利子率がきまることを示す。
  • 金融政策をおこなって、LM曲線をシフトさせることによって、均衡国民所得が変化し、金融政策が有効となることを示す。
  • もう1つ別のグラフを描く。ここでは、「流動性のわな」が発生していることから、LM曲線を水平の形で描く。
  • 金融政策をおこなって、LM曲線をシフトさせても均衡国民所得が変化しないことを示す。

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